着物愛好会

着物好きな主婦が言いたい放題言うブログです。

2021年05月

今日は末娘の塾で面談があり、塾長の熱意にあてられて帰宅。
なんですかね、高校受験も3人目だから流れもわかっているし、高望みする気もないし…。
本人が行きたいところへどうぞ、って感じで、ほんと気合いのない人間なんですよ私は。

さて、昨日からの暑さで
普段着の単衣は出してあるからだいじょぶ

早く浴衣も出さなきゃ
へ方針転換した私。

早速、衣替えをいたしました。

そこで、今年のシーズンオフにうっかり増やしてしまった、これからの時期に着たい着物をご紹介します。

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有松の絞り浴衣。もう浴衣を増やすつもりはなかったのに、300円で叩き売られていたうえ、私でも着れそうなサイズだったのでついつい。

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竺仙のタグ付きの絽。600円でリサイクル購入。

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オークションで1000円で落札した単衣。

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ポリ絽。
やっぱり夏はじゃぶじゃぶ洗いたい。600円。

圧倒的に色味が少ない笑

夏物の襦袢も出したし、これで準備万端。
今年の夏も、楽しんで過ごしたいと思います。

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バタバタ仕事してたら、夕方から頭痛に見舞われたうえ、こちらでは突然の豪雨。そして雨に伴って気温が低下し、薄着で仕事してた私は帰り道で震える…。

そんなわけで体調不良です。今日は簡単更新。

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こちらは三年ほど前、飾り結びの練習で撮っておいた写真。

バランスもいまいち、ひだもいまいち。

私はもともと不器用で、新しいことを覚えるのにとても時間がかかります。
必死で覚えたことを、するする…と誰かがこなしていくのを見るのは、哀しくもあります。

でも、いつも誰かと自分を比べないようにしています。
私が不器用なのは仕方のないことだし、誰かと比べても何にもならない。

いつも、比べるのは過去の自分と、です。

去年の自分、一昨年の自分、昨日の自分。

少しでも成長できていたら、それで満足。

明日も、今日より成長していけるように、休んだらまた頑張っていきたいと思います。

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今日はけっこうハードに働いた1日でした。お客様が多くてドタバタ…。土曜日にこれだと、日曜頑張れるか怪しくなります笑

今日はめちゃくちゃ暑かったらしいのですが、朝から閉店時間までお店にいた私は空調設備のお陰で実感ゼロ。

でも、お休みの日にはそろそろ夏の着物を出さなきゃダメですね。6月は単衣でいいし、なんて思ってましたが、ここ数年の6月は夏日も多いですよね。

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こちらは数年前、夏生まれの私が誕生日プレゼントとして夫氏に買わせた綿麻の着物。お仕立て代込みで15000円くらいのお値打ち品でした。

この綿麻は透け感も控えめなので、6月に堂々と着て真夏もしれっと着る。洗濯機でガンガン洗えるし汚れても自宅で対処できるからと白を選びました。とても気に入っています。

画像はなんでもない日の様子です。腰ひも1本で着ていますし補正も最小限のため、あまりきれいな着姿ではありませんが、とにかく楽に着ています。

ゆるゆる着ると身八つ口から風が入って、お袖は直射日光から腕を守ってくれるのもあって洋服より涼しい気がします。

今年もそろそろ、この着物を出さなきゃなあ。

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今日は遅い時間に出勤。短時間労働なのに、なんだか調子があがらない1日でした。

さて、今日はアンティークやお下がり愛好家のみなさまへ、私の恐怖体験をお伝えしたいと思います。


私が着付けを習いはじめたばかりの頃、実家方面へ「なんでもいいから、練習に使えそうな物があったら送って」とお願いしたらば、とんでもない数の着物や帯、小物なんかが次々と届いて肝を冷やしました。
こんな経験した方は多いのではと思います。みんな捨てるに捨てられない着物を眠らせていて、渡りに船とごっそり送ってくるわけですね。

中身は主に叔母からの物でしたが、母や祖母の物や出所不明の物までとにかく怒涛の勢いで大きなダンボールが運ばれて途方にくれました。

そもそも叔母も母も、着物なんてどこに隠し持ってたんだと不信に思うほど、着物姿を見たこともないし興味もなさそうなタイプ。でも、持ってるんですね、この年代は…。

私は親族中で一番でかい女なので、着物は丈が足りないものがほとんどではありましたが、帯や着付け小物なんかは使えそうな物もたくさんあり、師匠は「わざわざ買わなくったって、あるもの使えばいいのよー」という方なのでとても助かりました。

ある時、私は中古で大島紬を買いました。
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この大島紬に合わせるのに、私は実家から送られてきた出所不明の染めの名古屋帯を引っ張り出しました。

帯は真っ赤な、よくあるタイプの塩瀬にポイント柄。しつけ糸がかかったままでしたので、糸を外してしめてみたら、短い…。まだお太鼓が結べるようになったばかりの頃でしたから、四苦八苦してしめました。

当時、私は30代前半。この真っ赤な帯は今使わねば…と考えたんですね。あか抜けない昭和コーディネートでしたが、私は夫と都内までドライブし、美術館か何かへ立ち寄り半日遊んで帰宅。

翌日、さあ畳もう…と思ったら、三角の折り返しのところに何かが突っかかって畳めない。何だろう?とぐいぐい押してみたら、指先に痛みが走りました。

針だ!

驚いて引っ張り出そうとするも、昔の目の詰まった帯地に弾かれて抜けず困惑する私。

今なら悉皆屋さんにお願いするところですが、当時はまだ何も知らず途方にくれました。
そして、ふと
買ったお店に聞いてみよう
と思い立ったのです。

古びたたとう紙には、実家方面の呉服屋さんの名前と電話番号がありました。が、届いた時にたくさんの帯を出したりしまったりしたので本当にこの帯を買った店かわからないし、相当古そうな帯ですから店自体まだあるかどうか。

ためらいつつ、私は恐る恐る電話をしてみたのです。

電話はつながり、呉服屋さんの女将さんが私のこの意味不明な電話を受けてくださいました。

女将さん曰く、検針機を導入してからもう40年は経つから、もっと前に買った物ではないかとのこと。わざわざ昔の顧客帳を調べてくださったのですが、祖母の名前はありませんでした。そちらで購入したものではないのかも、と私は謝ったのですが、女将さんは親切に「針を抜くくらいなら私でできるから、送ってください」と。

申し訳なく思いつつもお願いしましたら、無料で引き受けてくれて丁寧な梱包で返送してくれました。
本当にすみません…。いつか誂えをお願いしたいと思っていますが、まだお礼にうかがえていません。
お茶菓子をお渡ししただけです。

それにしても、あの針がお出かけ中に私の背中に突き刺さらなかったのは運が良かった。帯が厚手だったので針を通さず命拾いしました。

それからまた数年、私は古い留袖を練習に持参しました。

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こちらも相当な年代物。柄の少ない年寄り向けの留袖。

お稽古をはじめて、さあ裾を決めて…と衿先を握ったら、何か硬いものに触れました。

あ、これは…と、押してみるとやっぱり針がニョッキリ顔を出しました。この時は師匠がささっと抜き取ってくれました。
「これ、誰も着てなかったのかしらね」
でも、しつけもついていなかったんですよね。

それからは、古い着物や帯をいただいた時はよくよく気をつけて指先で確認するようにしています。小型の金属探知機も買いました。

みなさまも、気をつけてくださいね。

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今日は雨の1日でした。このどしゃ降りの中、末娘の学校で役員会に参加しなきゃいけなくて、直前までナゾの腹痛で欠席しますと連絡しようか迷いました。まあウソなんですが。

結局、コロナのせいで1年ぶりの役員会ですし、参加はしました。

では今日は、そんな面倒臭がりな私の思い出話を。


私はちょっと複雑な家庭環境で育ったため、私の主な養育者は母方祖母でした。
祖母は大正うまれの昔かたぎの人で、孫だからと甘やかすことをしない厳しさのある女性でした。
しかし、祖母にとって末の孫であることやいろいろと不憫に思うところもあってか、孫の中では私を一番に可愛がってくれて、それが父親にも母親にも愛されなかった私にとってはただひとつの希望でもありました。

祖母は若い頃には、戦争で負傷して帰還し長く患っていた祖父にかわりバリバリ仕事もしていたようですが、その傍ら料理も裁縫も手を抜かない己に厳しい人でした。
ご近所さんから「留袖を急ぎで縫ってくれ」と頼まれれば丁寧にぐし縫いを入れてきっちりと仕立てるし、新しい料理にチャレンジする時は量りを取り出してすべての材料を計量してつくる、すぼらな私には考えられないきちんとした人です。

おそらく4~5歳の頃だったかと思うのですが、ある日祖母が見慣れない物を畳の上に並べていて
「おばあちゃん、それなあに?」と聞くと
「着てみるか」
と、私に着物を広げて見せてくれました。

今思えば、七五三もやってもらえない私を可哀相に思ったのでしょう。
私はなんだかよくわからないまま頷きました。

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祖母が撮ってくれたスナップ写真です。
確かこれを着て、近所のお祭りに行ったと記憶しています。
歩く度、草履の鈴がチリンチリンと鳴って、道行く人が振り返るので恥ずかしく
「みんなが見るさけイヤや」
と言う私に、祖母は微笑んで
「みんな可愛いと思って見とるがや」
と言ってくれたのでした。

私の大切な思い出です。

この写真を見ると、着付けもゆったりしていますし良い意味でいい加減ですよね。私の記憶では、ものの5分ほどでぱっと着付けてくれたように思いますし、苦しいところは全くありませんでした。

これが、私の着付けの原点でもあるように思います。

祖母はもう亡くなってしまいましたが、祖母が与えてくれたたくさんの思い出や考え方、生き方はずっと私を支え続けてくれています。

今の私を知ったら、祖母はどう思うでしょうか。

着物を着せるのがそんなに大変なのかと驚くかもしれません。半衿をつけるのにそんなに時間がかかるんかいねと笑われるかもしれません。

それでもやっぱり、ダメダメな私を誉めてくれるような気がしています。

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