今日は雨も降って、めちゃくちゃ寒かったですね。
そんな日は家に引きこもるのが一番。

さて今日は、男の着物を考えるシリーズの続き。

まずは補正の話。

男性の補正って、まあ結婚式の花婿さんならちゃんとやるんでしょうが
写真撮影主体ですと、さほどはしません。
お店によりますが、けっこう既製品の防弾チョッキみたいなやつ着けて終わり、みたいなところ多いですよね。

女性の着付けの場合は補正もものすごく繊細にやっても、男性は凹凸少ないし袴あるし羽織もあるしで、女性ほどきっちりは作らない。

男性は補正による着崩れ云々もさほどないわけで、普段着の着流しとかなら補正もいらんと思うんだけど
礼装になると、美しく見せる…という観点から補正は必ずしなきゃならないし、そこを普段の仕事ではあまり追及できてないんじゃないかなとも思う。

で、今日は川島三千代先生の技術書をもとに、花婿着付けをやりまーす。

まずは補正

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胸~お腹周りは、タオルを畳んだ物を4本程度、ずらしながら置いていきます。
衿元は三つ折りしたタオル。
これが基本になってて、これの上からあの防弾チョッキみたいなやつを置いても良いし、綿花を下に入れても良い。体型やお店にある補正具によって…って感じですかね。これをガーゼで巻いておさえます。

次に長襦袢。

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練習用モス襦袢で失礼。腰紐位置が袖付けに近すぎると腕が動かしにくいかなと思うので、小柄な方の場合は気をつけます。
なるべく結ばず2回からげて交差し、挟み込み。でも何もかもポリエステルだったら、いちおう私は結んでいます。
そんで、上半身の空気をしっかり抜いて紐の下に布を送ります。

次に着物。練習用ウールなのでちょっと雰囲気あれですが…。

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腰紐の位置が帯位置になるのでバランスを見て決めます。

これも前側では上半身の空気をしっかり抜いておきますが
後ろは
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5cmほど、紐の上にゆとりを取っておきます。

これ、椅子に座った時に引っ張られて襦袢の衿が飛び出すのを防ぐためだそうです。なるほど。
これけっこう重要ですね。

いつもはここで尻っぱしょりするんですが、すると脇に見える部分がくしゃくしゃするので、整えておいて帯でおさえたりしてます。

では帯。
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帯は背幅いっぱいをテにし、背中心に置いたら右脇から廻していきます。

だいたい三巻き。
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結び切りにしますが、私は職場に置いてる帯がやわやわな木綿やウールだったりした場合は女性の袴の時と同じ巻き付けての一文字にしてます。

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袴は斜めのあれは置いといて右から三つ目のヒダが中央です。
夫氏の祖父の袴を練習用にしてます。シワシワですまん。

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右手側の紐を上に重ねて帯に引っ掛けてクロス

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右脇で紐を帯下にかませます。

前では左脇の方でクロスさせて折り返しますが、この時だけ衿合わせと逆に重ねます。

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後ろでは二度からげて結び、結び目は帯下に入れ込みます。

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中央が右から三つ目のヒダで合わせたから、巻き目もそこに置けば良い。

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十文字の横の部分は12~13cmくらいらしい。あら、いつもちょっと小さめにしてたかも。けっこう大きいですね。

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縦は、くるりんした残りを二つ折りにおりあげて

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下から上に。

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完成。

やっぱり防弾チョッキよりもきれいに仕上がってる気がする。

では今日はこれにて。

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